6月29日には流山のギャラリー平左衛門、7月1日には土浦のコーヒーハウスAMORにおいて、河崎敦子(オカリナ)、宮越悠佳(フルート)、渡辺大輔(ケーナ)、角圭司(ギター)のカルテットによる三管一弦コンサートを連続開催しました。
ギャラリー平左衛門は東武アーバンパークライン運河駅の近くにあり、現館長山田喜雄氏の曽祖父山田平左衛門の依頼により梅郷村山崎(現野田市山崎)の大工棟梁佐藤庄助則久が明治27年に29円26銭で請負・建築した小壁倉を、平成19年にリノベーションしたホールです。
山田平左衛門は、関ヶ原の役後に流山に落ちのびた石田三成旧臣の後裔で、明治23年竣工の利根運河の通船により財をなしたそうです。佐藤庄助則久(1835~1922)は子どもの里次則壯(1879~1952)とともに立川(たてかわ)流の宮大工で、この親子は幕末から昭和初期までの約80年間にわたり、野田近郷の寺社仏閣の普請や神輿の制作に従事しています。また、庄助は明治12年には赤坂御所の御用仕事にも携わったそうです。赤坂御所は、明治6年旧江戸城西の丸御殿の失火焼失から明治21年の明治宮殿の落慶までの間、皇居の役割を務めていました。
コーヒーハウスAMORは近くの農場(ゆはらベジガーデン)から取り寄せた新鮮な野菜たっぷりのランチが大好評でした。