創業90周年を祝うアケタオカリーナ祭り2018が12月23日、24日の両日、西荻窪にある杉並区勤労福祉会館ホールで開催されました。
河崎敦子は23日の部にオカリナ四重奏グループ「アルモニーア」の一員として出演しました。「アルモニーア」は、2019年3月に台北で開催される台湾陶笛聯合音楽会にゲスト出演することとなっています。また、「アルモニーア」の前のステージには、名古屋からわざわざ来演された、同じく四重奏グループの「クォーレ」で、2019年1月に進修館で一緒にコンサートを行う佐藤益子さんがメンバーです。
今回のアケタオカリーナ祭りには祝創業90周年と冠がついています。この数字の意味がよくわからなかったのですが、会場の入り口の展示を見て、初めて理解しました。アケタの創業者である明田川孝さんが1928年(昭和3年)にドイツ人のオカリナを見て製作をはじめた年を起点としているようです。パンフレットにも書いてあると思い込み、展示物の写真を撮らなかったことが残念です。
会場の杉並区勤労福祉会館の周辺の地図をみていたら、「ロケット発祥の地」が近くにあったので、コンサートが始まる前の時間を利用して訪問しました。青梅街道沿いに東京方向に150メートルほど行った、日産プリンス東京・荻窪店の片隅に「ロケット発祥之地」と「旧中島飛行機発動機発祥之地」の碑が建っていました。中島飛行機は第二次世界大戦中には映画「加藤隼戦闘隊」で有名な陸軍の戦闘機「隼(一式戦闘機)」を開発・製造した会社で、当時世界有数、アジア最大の航空機メーカーであり、荻窪には東京工場(エンジン工場)がありました。この工場では「隼」、海軍の「零戦(零式艦上戦闘機)」のエンジンとして有名な「栄」が作られていました。戦後、中島航空機はGHQの財閥解体指令により12社に分割され、その中から富士重工業(現在のSUBARU)や富士精密工業が誕生しました。この東京工場の跡地は、富士精密工業の地となり、富士精密工業はプリンス自動車工業に名前を変え、日産自動車と合併して現在に至っています。プリンス自動車は名前の通り皇室と関係が深く、「プリンスロイヤル」は自動車の御料車としては5代目、初の国産御料車の栄誉を担っています。